されど六文銭 風雲に吼ゆ

真田昌幸公
四方を大国に囲まれ、絶体絶命の盤面にあっても誰にも媚びず、己の知略一つで巨頭たちを翻弄し続けた稀代の謀将。天下の権勢が一代で潰え去る乱世において、二度の徳川撃退と非情なまでの布石により、至上命題たる「真田の家名」を後世へと繋ぎ止めた。その屈せぬ誇りと冷徹なまでの武略は、まさに天晴れと言うほかない。

武田の旗風 背に受けて
若き勝頼 仰ぎ見て
我が知略にて 天下へと
馳せる夢跡 天目山
燃え散る赤備え 涙を呑みて
主家を失いし 乱世の底

信濃の小城に 牙を研ぎ
北条、上杉、徳川と
大国揺さぶる 舌先三寸
神川の流れ 敵を討つ
知略の罠を 幾重に張りて
生き抜く術こそ 我が誇り

関ヶ原へと 吹き荒れる風
信幸、信繁 道を分かつ
上田の城で 徳川を退け
策は通れど 大勢は去る
九度山の月 見上げれば
天下望みし 野望の果て

届かぬ夢に 身を焦がし
悔し涙を 土に埋め
されど六文銭 消えはせぬ
東と西に 命を繋ぎ
家名を残すは 我が意地と見よ
天晴れと笑え 表裏の鬼

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